皆様こんにちは!
甲子園口みやび整骨院の野林です。
今回は、寝違えのメカニズムについて書いていきます。
皆さん一度は寝違いを経験したことがあるのではないのでしょうか?
ただ、何故起きてしまうのかを考えることは少ないと思います。
今回はそんな寝違えのメカニズムを知っていただくきっかけになればと思います。
「寝違え」とは
頸部(首)の周りの筋肉が固まってしまい、起床時に頭部を動かすと十分な柔軟性がないため、寝違いを引き起こしやすくします。
寝違いは就寝中ではなく、起床時に起こりやすい症状です。
ちなみに『寝違え』とはどのような状態なのか。
それは首周りの筋肉が軽度の肉離れを起こしている状態です。
睡眠時、長時間にわたって首がおかしな方向に曲がったままになっていると、首の筋肉が部分的な阻血状態(血の巡りが悪くなる状態)になります。
そうすると筋肉が凝り固まってしまいます。
その状態で起床時いきなり頭や首を動かすと、寝違えが発生してしまいます。
寝違えの原因は?
首の筋肉に部分的な阻血状態を作ってしまうのは、
・寝具が合っておらず睡眠中も筋肉が緊張してしまっている、寝返りを打てていない
・就寝時、身体が冷える環境にあり、血流循環が悪い
など、他にもその日の負担量(過度な疲れ)なども関係してきます。
そして、その寝違えは筋膜??筋肉の中心部分??
寝違えは大きく分けて2種類あります。
まずは、筋膜について
筋膜とは筋肉の表面を覆う膜の事です。
この筋膜が傷つくことにより炎症が起こり寝違えにつながります。
この筋膜の寝違えは痛みが強く、治癒しにくいです。
次に、筋肉の中心部分について
これは、言葉の通り筋肉の中心部分が傷つき寝違えが起きてしまいます。
寝違え受傷直後
痛くない位置、楽な位置から動かさない事が大事です!
受傷直後してはいけないこと・・・
首を前後左右に動かし動作確認をする事、何も知らずに筋肉を触る事、無理にストレッチを行う事などです。
温めるのも冷やすのも寝違えにとっては有効な改善策にはならない事が多いです。
寝違えが治るまでの日数は?
筋肉に炎症がある場合
炎症が筋膜に生じているとき:4日~1週間程度
筋肉の中心に生じているとき:3日~5日程度
神経痛の場合:2日~3日程度
ねんざの場合:1週間~2週間程度
早く治すためには?
初期段階(炎症期)は、とにかく安静にしましょう。
「痛い」と感じる動作は避けて、動かさない事が優先です。
傷ついた組織を治すためには、安静が不可欠です。
痛みが和らぎ始める安定期に入ったら、血流を良くして回復を促していきます。
血流改善には、温める・ストレッチをする・マッサージをするなどいろいろな方法があります。
どの方法が適切かは症状や寝違えの程度によって異なるので、しっかりとした分析が必要です。寝違えは痛みを我慢していればいずれは痛みに慣れたり、動作痛もなく動かせたりします。
また、あまりに頻繁に(1ヶ月に1度程)寝違えを起こしているようであれば、
再発防止、予防を兼ねて一度しっかりと治療を受けることをおすすめします。
首の骨が本来あるべき位置からずれていて(いわゆるストレートネック、スマホ首など)、
首周りの筋肉を日常的に圧迫している可能性が高いためです。
これは、肩・首こり、頭痛、手の痺れにつながる恐れがあります。
寝違えをよくあることだと侮らず、
自分の身体を見直す一つのきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
当院では、上記の寝違いはもちろん、
その他のお身体の症状に対しても患者様一人ひとりに合った治療の提案と施術をさせて頂きますので、
お気軽にご相談下さい!